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フィルムの温度測定のコツ

汎用的な非接触温度計でフィルムの温度測定を行うには背景の温度を透過するため難しいとされていました。
しかし、フィルムの素材に合わせた特定の波長だけを測定することで安定したフィルムの温度測定が可能になります。

フィルムの温度測定をする際に適切な機種を選定する方法をご紹介します。

1、フィルムの素材を確認する
フィルムにも様々な素材があり、それぞれに特性があります。
温度測定にはまずフィルムの素材を正確に確認してください。
代表的なフィルムの素材
2、素材の分光特性を確認する
分光特性とは、物体がどの波長を放射(吸収)・透過・反射するかといった特性を表しています。
分光特性は素材の種類や厚さによって異なります。
分光特性図
ポリエチレンの分光特性図を確認すると3.43μmの波長が一番透過しにくいことがわかりますが、8~14μmの波長は透過率が高く、フィルムを透過します。
そのため、8~14μmの波長を測定する汎用的な温度計を使用するとフィルムを透過した背景物体からの赤外線も測定してしまいます。しかし、3.43μmの波長を測定するフィルム専用の温度計であれば、フィルムから放射される赤外線のみを測定できます。
フィルム測定専用の温度計(3.43μm)
汎用タイプの温度計(8〜14μm)

このように、物体の分光特性を確認し、適切な波長を測定できる非接触温度計を選定する必要があります。
当社は幅広い検出波長に対応した温度計を数多く取り揃えており、フィルム以外でも光沢金属、高温金属、ガラスといった従来温度測定が難しかった特殊素材に特化した温度計で、高精度に温度測定が可能となります。

  • フィルム測定専用タイプ
  • GT-P3シリーズ
  • ポリエチレン、ポリプロピレン、セロハン、ポリスチレンなど様々な薄膜樹脂の温度測定に最適。
  • フィルム測定専用タイプ
  • GT-P7シリーズ
  • ポリエステル、ポリウレタン、フッ素樹脂、ポリアミド樹脂など様々な薄膜樹脂の温度測定に最適。


■GT-P3,P7で測定できるフィルムの素材
  GT-P3 GT-P7
ポリエチレン(PE) ×
ポリプロピレン(PP) ×
セロハン ×
ポリスチレン(PS) ×
フッソ樹脂(FEP) ×
ポリイミド ×
アクリル
ポリカーボネート
ポリエステル(PET) 〇(>10μm)
  atomic_01 atomic_02
●フィルムの厚みによって測定が困難な場合があります。

フィルム測定デモ(ムービー)


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