製品を探す
サイト内検索
他社型式・Quickコード検索
製品を探す
Quickコードカタログの
4ケタコード

【4】新規デバイスによる解決方法

ATMOSは「Auto Tuning cMOS」の略で、受光素子上に制御回廊を設けることで従来ICなどが行っていたフィードバック制御を、受光素子上で実現する物である。



第3図 ATMOS

このイメージセンサは、受光量が一定量を超えたところで自動的に電子シャッターを切る事ができる。これにより受光量が飽和することなく、どのようなワークでも適切な受光波形を得る事ができる。



第4図 ATMOSの動作

またイメージセンサ自体の受光感度も当社従来比4倍と高い。
この「自動電子シャッター+高感度」という組み合わせの実現により、ワークを選ばずに安定した測定が可能となった。
また素子の読み出し速度も向上し、最速12.5μsでのサンプリングという従来比8倍の高速化も同時に実現した。

【4】設定ツールにおける問題点

どれだけ高機能・高性能なセンサであっても、その設定ができなければ現場での使い勝手の悪い物となる。
高機能な変位センサは設定パラメータが多いため、パソコンでの専用設定ツールを用意する事が一般的である。
しかしパソコンのOSは定期的に更新されるため、運用期間の長いFA(Factory Automation)の世界ではOSのアップデートにあわせて設定ソフトの更新が必要となる。また、設定・立ち上げは運用時と異なる場所・担当者が行う事が多いため、運用時には現場に設定用のPCがあるとは限らず、ソフトウェアの入手性についても対応方法を考える必要がある。
特に近年ではセキュリティに関する意識が高まる中で、USBデバイスを通してのファイルコピーや、ソフトをインストールする事自体に制限を設けている企業もある。
いくらソフト自身の使い勝手が良くとも、こうした入手性の部分で困難があると使い勝手が良いとは言いづらい。

【5】ネットワーク対応による解決方法

弊社の変位センサCDXシリーズでは、これらの解決策として変位センサにWEBサーバを搭載した。



第5図 WEB画面

弊これにより、PCからはブラウザでセンサのIPアドレスを指定するだけで測定値の確認、設定の確認・変更が可能となった。
PC側ではソフトのインストールは不要で、ブラウザで当該アドレスを入力するだけなので将来のメンテナンス性や、OSのバージョンアップにも柔軟に対応可能となっている。
動作保証をしているブラウザはインターネットエクスプローラ・Chromeであるが、ネットワーク上にアクセスしているなら、タブレット等の画面からの設定変更も可能である。
ライン導入後に設定を確認・変更する際などは、従来より各段に簡単かつ柔軟性の高い仕組みになっている。

01

02

03