異物の有無を白黒カメラで検査する際、ワークによって最適な検査方法が異なります。
ワークが透明な場合、バックライト照明を使って透過検査を行うのが一般的です。
ワークが不透明でかつ異物が表面にある場合は、バー照明などでワークに光を照射し、周囲を白く、異物を黒く撮像します。
しかし異物が内部にある場合、透過検査をするためにはワークを透過し、異物に吸収される波長の照明を選定してください。
バックライト照明を使用し、ワークの真下から光を照射します。
白黒カメラで異物を黒く、周囲を白く撮像することができます。
バー照明などでワーク表面にある異物とその周囲に光を照射し、白黒カメラで異物を黒く、周囲を白く撮像します。
ワークを透過し、異物に吸収される波長の照明を使用します。
バックライト照明であれば、ワークの真下から光を照射し、白黒カメラで異物を黒く、周囲を白く撮像することができます。
バックライト照明による透過検査を行う際、不透明ワークの場合はワークの色に合わせてワークを透過し、異物に吸収される波長(色)を選定する必要があります。
特に透過しにくい材質などの場合、波長の長い赤外照明が物体を透過しやすくおすすめです。
850nmや950nmまでの波長であれば、一般的な白黒カメラでも検査が可能です。
また異物自体に色がある、または背景に色がある場合、照明色によりコントラストに違いが出ます。
例えば、青いワーク上の黒い異物の場合、青色照明を利用すれば背景の青色が白く映り、黒い異物のコントラストを得られます。
下記のように、照明色とワークの色によって画像のコントラストに違いが出るので参考にしてください。