センサの基礎知識:センサのメンテナンスは?

Q:工業用センサはメンテナンスが必要ですか?

A:工業用センサは基本的にメンテナンス不要です。

イメージセンサは自動化を目的に作られているので、人による定期的なメンテナンスができない環境でも動かなければいけません。このため、メンテナンスが無くても動くように設計されています。

Q:メンテナンスが必要な場合はどんな時ですか?

A:LED(発光ダイオード)やレーザを使ったセンサの場合、必要です。

イメージ光を使って検出しますので、光を発光・受信する部分(それぞれ投光部/受光部といいます)が汚れると検出できなくなります。

煙や粉塵がある環境で使用される場合には、表面のガラスを定期的に拭き取るようにして下さい。

Q:振動がある環境で読み取りが不安定になったのですが…

A:強い振動があると破損の可能性もありますが、小型の光電センサの場合は破損ではなく「光軸ズレ」 が起きている可能性があります。

特に投光部・受光部の分離している「分離型」では光軸ズレが発生しやすいので、取り付けが緩んでいないかを確認してみて下さい。

光軸調整についてはこちら

Q:長く使っていて、読み取りが悪くなったように感じます。

A:光電センサのLEDやレーザは電子部品なので、寿命があります。

長く使っていると発光量が弱くなり、読み取りが不安定になる場合があります。この場合には新しいセンサへの交換をお勧めします。
また、電子部品は高温環境で使用すると寿命が短くなります。稼働中のモーターなど高温の部品の近くで使用すると極端に寿命が短くなる場合があるので、一部のセンサだけよく壊れるといった場合は、その取り付け環境を確認してください。

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